May 22, 2006

作文:改憲より歴史認識の深化

20060509 020


憲法第九条の改憲をめぐる論争が起こって久しいが、現在日本における改憲派または改憲に賛成する人々が、この憲法第九条の沿革に対する認識を持っているどうか、私は疑問を抱いている。

朝日新聞の世論調査を見ると、改憲派は連続三年半数を超えたが、その中で憲法の内容・由来を知らぬと答えた人は53%に上がったことがわかる。勿論、米国に押し付けられて制定した憲法には不適切なところがあるかもしれないが、この改憲の責任を歴史認識の不足な方に任せるのは非常に危険なことであろう。

なぜかというと、歴史を知らねば、日本がアジアにおける位置、またはアジア諸国との外交関係に対する認識が浅薄であり、近頃起きた外交紛争に対する態度も「大日本帝国」を支持している右派に近い、極端な民族主義になる恐れがあるからである。

憲法の由来・内容または歴史の認識の不足する人によって制定される憲法は、日本の現状・将来の発展に役立つ可能性も少ないであろう。そのため、改憲をめぐって論争することより、むしろ若年層に憲法の由来を説明してあげ、彼らの歴史に対する認識を深化したほうがいいと思う。

改憲意見が国民の過半数を超えたが、内容を知らぬ人数も非常に多い現在の日本で、どうやって国民の歴史認識・憲法の了解を深化するかが、将来の発展に関わる非常に重要な課題である。

2006.5.11

*憲法第九条の条文:
(1)日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
(2)前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
Post a Comment